「選ぶ」って難しい、より良い選択のために

選挙は難しい

参議院選挙に続いて東京都知事選が終わりました。

投票率は60%程、前回よりも大幅に上がったとはいえ、多くの方が投票していません。

選挙は難しいと言われますが、なぜでしょうか。

候補者の本当の人間性、考えが良く分からないからというのが一番の理由でしょう。

だから誰に投票して良いか分からない、誰を支持しても世の中変わらないだろうと思ってしまう。

きちんとした情報が入手できていない、情報を理解することができていないことによって選択が難しくなるのです。

毎日が選択の連続

選挙がある度に「選ぶ」ということを考えさせられます。

私たちは常に何かを選んで生きています。

進学、就職、結婚などは選択している意識が強いでしょう。

朝起きて顔を洗う。服を着替える。車に乗って会社へ行く。お昼にうどんを食べる。

小さなこと、毎日やっていることは選択しているという意識はないかもしれません。

しかし、よくよく考えれば人生は選択の積み重ねです。

違う服を着る、電車に乗る、そばを食べるという選択もあったのです。

知らず知らずに重大な選択が

多くはそれほど意識せずに選択していますが、時には大きなターニングポイントになることもあります。

その時にはこの選択が私の人生に影響を及ぼすとはなかなか気付きません。

後になって、あの選択が良かった、あれが間違いであったと気付くことがほとんどでしょう。

間違いであったと気付いても後の祭りなのでしょうか。

 過去に学ぶことが大切

「過去を変えることはできないが、意味を再発見することはできる」(花岡尚樹氏)

確かに過去を変えることはできません。

しかし、それを見つめ直して意味あるものにすることはできます。

今、良い選択をするためには、過去を見つめ直すことが必要なのでしょう。

先人に学ぶことも大切

私たちの人生は長くて100年。

その中で経験できることは限られています。

ですから、人間は自らがより良い選択をするために先人に学んできたのでしょう。

学ぶとは「まねぶ」、「まねる(真似る)」と同じ語源だそうです。

人にまねることが学ぶことにつながるのでしょう。

ただ悪いこともまねてしまうのが人間ですが…

親鸞聖人、法然上人は念仏を選ばれた

浄土宗の開祖・法然上人は「選択本願念仏集」という書物を著しました。

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選択本願念仏集

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選択本願念仏集撰述の図

他の道ではなく念仏を選ばれました。

自らが救われる道がこれであったと。

親鸞聖人は比叡山で20年間修業されました。

しかし、それでは救われませんでした。

これまでの選択は間違いであったかもしれませんが、無意味ではありません。

その20年を経たからこそ法然上人に出会うことができたのです。

そして師・法然上人に学び、同じく念仏を選ばれました。

これまでの自らの選択を振り返りつつ、先人の選択に学び、これから進む道を選んでいきましょう。

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